今回は看護師さんの求職者数、求人数の統計データを解説していきます。
データは、日本看護協会が2023年11月14日に発表したもので、2022年分の統計になります。
求人数は2022年で増加、訪問看護ステーションが特に増加
2022年度の求人数は176,797人で、求人倍率は1.84倍でした。求人の多くは中規模病院や訪問看護ステーションでのもので、特に「救護(イベント等)」の採用率が最も高く、次いで「健診センター・労働衛生機関」が続きます。
求人が多かった種類別では、1位が「病院(20~199床)」が最も多く、次いで2位は「病院(200~499床)」、3位は訪問看護ステーションとなりました。
求人数の推移は以下のようになりました。
訪問看護ステーションは2020年から2022年まで増加傾向にあり、ニーズの高さが伺えます。
圧倒的に求人倍率が高い(求職者に比べて求人数が多い)のは訪問看護ステーション
求人倍率では、訪問看護ステーションが圧倒的に高い3.88倍になりました。
倍率が高い順に並べると以下のようになりました。
種別 | 倍率 (求人数/求職者数) |
訪問看護ステーション | 3.88倍 (19486/5017) |
病院(20~199床) | 2.30倍 (34265/14905) |
病院(200~499床) | 1.88倍 (24078/12811) |
介護老人福祉施設 | 1.41倍 (8515/6042) |
病院(500床以上) | 1.35倍 (10242/7600) |
求職者数もほとんどの年齢層で増加
2022年度の求職者数は96,302人で、2021年度を除いて2007年以来最も多くなりました。24歳以下を除くすべての年齢層で増加しており、特に55~59歳と60歳以上の増加が顕著です。求職者の多くは「診療所(無床)」や中規模の「病院(20~199床)」などで働きたいと考えていました。
求職者の就業状況と退職理由
求職者の半数以上が未就業または看護職以外で就業中で、退職理由としては健康問題や勤務時間の長さ、子育てとの両立などが挙げられています。また、看護職として働いている求職者は、別の看護職への興味や勤務条件の改善を望んでいることが示されています。
求職者が重視する条件
求職者は就職の際に「勤務時間」や「給与」、「看護内容」を重視しています。また、年代によって重視する条件に違いがあります。
年代が上がるについてどの項目も重視する割合が増えていきますが、「キャリアアップ支援」の項目のみが24歳以下で特に重視しているという結果になりました。
求職就職率と求人倍率
高齢者の求職就職率が比較的高く、特に60歳以上が最も高い割合を示しています。施設種別では訪問看護ステーションの求人倍率が最も高く、雇用形態別では「常勤」が最も高い求人倍率を示しています。
参考データ 日本看護協会
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