今回は『訪問看護とはどういうお仕事か』について書きたいと思います。 最近、病棟で働く看護師さんから「訪看って大変なんでしょ?きついっていうよね」ときかれることが多く興味はあるけどなかなか踏み出せない方がたくさんいるようなので現役訪問看護師の私がありのままをお伝えしようと思います🙌 仕事内容と1日のスケジュール、夜勤、オンコールについても解説します。
仕事の1日の流れ
始業時間【8時半~9時が多い】
事業所に集まって夜間のオンコールの状況や利用者様の状態の共有をしたり、みんなの動きの確認等を行います。 ※事業所さんによっては開始時間が早い利用者様の場合直行することもあります☺
10時頃
1件目の訪問終了。2件目のご自宅へ移動!
11時頃
2件目の訪問終了。事業所へ戻るか午後1の利用者様のご自宅近くでランチ!※※できなかった記録を書いたり、先生やケアマネさんと情報共有や確認することをしています。
13時頃
3件目の訪問開始。
14時頃
3件目の訪問終了。4件目へ移動!
15時頃
4件目の訪問終了。事業所へ戻ります!※※時には5件目があったりすることも。
16時頃
➡➡事業所で備品の補充や点検をします。変化のあったご利用者様の情報をケアマネさんや先生、別で暮らすご家族様などと連携をって共有します。できなかった記録をしあげます。
月末には先生やケアマネさんに提出する書類をしたりもします。
17時~18時
電話をオンコールへ切り替えて帰宅
ざっくりとした流れはほとんどの事業所さんでは同じかと思います。 では、実際に訪問看護ってどんなことをしているのか。まとめてみました。
ケアの内容
ケアマネさんのついている利用者様は定期的に開かれる担当者会議で訪問診療や薬局、福祉用具に訪問介護の担当者などが集まって情報共有した上でケアマネさんが作成してくださるプランに基づいて看護計画をたてて看護計画に沿ってケアを実践します。その中でも多いケアを挙げると。
体調管理 バイタル測定やフィジカルアセスメントをもって異常はないかを評価していきます。
お薬管理 薬剤師さんがセットしてくれる場合もありますが、お薬カレンダーや配薬箱を使って1週間毎、1か月毎をセットして訪問時にきちんと服薬できているか確認をしていきます。
入浴介助 訪問介護や訪問入浴さん、デイサービスへ行って入るというケースもありますが、訪問看護では転倒の危険が高い方などを安全に自宅で入浴するお手伝いをすることも多いです。また、寝たきりの方の清拭や洗髪をご家族や訪問介護さんと一緒に行うこともあります☺
床ずれの予防や処置 寝たきりの方の床ずれができないようにお体の位置を整えたり、必要時はご家族に予防方法を指導させていただいたりします。床ずれの方の傷の処置も先生の指示のもと行います。(大体の方は訪問診療の先生がついていますので内容をケアマネさん含め共有して処置に入ります)
ご家族の介護相談や指導 日々ご利用者様をみているご家族の悩みや相談をきいて負担が大きくならないように支援します。ここが一番大切なことかもしれません! おおまかに、多いケアは挙げた通りですが、他にも最期をご自宅で過ごされる方の全身的なケアや突発的な体調不良の方の点滴など医療処置が加わったりすることもあります。しかし、決して一人で焦ることはなく、事業所の管理者やクリニックさん、ケアマネさんが協力してくれます。いいたいのは訪問看護って在宅ケアのチームの一員なんです!!チームで利用者様の生活を支える魅力たっぷりおのお仕事なんです
移動は大変
さてさて、流れと内容はお伝えしてきましたが、実際は。。。 「移動って?」 本州の雪が少ないところでは移動に電動自転車を使ったり徒歩で移動が多いようですが最近は夏は猛暑の中それもまた大変ですよね💦北海道も夏は本州と変わらない気温になってきました。。それに加え冬は雪、雪、雪ー!!そりゃ車移動って不安ですよね。私もペーパードライバーから始めた訪問看護でした。最近はドライバーさんのいる事業所さんや近場の訪問からスタートなど相談にのってくれる事業所さん、可能な限り公共交通機関で移動OKな事業所さんがあるようです。施設内訪問看護だと施設の中だけの移動なので運転できなくてもOKな訪問看護もあったりしますので、運転が不安だけど、訪問看護に興味があるっていう看護師さんは諦めないでほしいなぁと思います😁雪かきは筋トレと思えると最高かと思います(笑)
夜勤について
「夜勤ってあるの?」 これに関しては、ほぼないです。詳しくお伝えすると、事業所に泊まって夜勤したりはまずないです!ただ、24時間の契約をしている利用者様から夜間の体調変化時に連絡があった際に対応できるようにオンコール当番があります。これは、当番携帯を持って自分の自宅で待機するんですが携帯を握りしめて机の前でジッとするとかではなくふだん通り過ごして待機します。ただ、お風呂にお風呂に入る時はいつでも出れるように携帯を脱衣場に音量最大で入ったり、シャワーだけにしたりといった工夫が必要かもしれません👍
オンコール
オンコールは1週間毎に当番を変える事業所さんと毎日交代で持つ事業所さんがあるようですが、用事があるときは先に伝えるとだいたいは調整してくれます。また、寝れないくらい電話がなることはまずないですし、実際出動しなくても電話のみということも多いです。朝方出動になってしまった翌日の勤務はお休みとなったりなにかしら配慮もある事業所さんも多いので安心です。
人間関係
病棟と違って事業所メンバーは3人から多くて10名程度で運営されているところが多いです。時間でみんな動いていて顔を合わせるのは限られた時間のみ。ランチも外食したりコンビニでとったりすることも多いんです。なので、むしろみんなに会いたくなることもしばしば。少ないメンバーでケアについて議論したり、悩みを分かち合ったり、協力したりする機会が多いので戦友のような感覚で和気あいあいと働いている看護師さんが多いと思います。
まだまだ、訪問看護の魅力を伝えきれていない部分が多いのですが、 このブログを読んで少しでも、訪問看護師の仲間が増えるといいなと思います☺ 今回は保険内での訪問看護師の仕事について伝えさせていただきました。次回は 「じゃあ保険外の訪問看護って何」をお伝えできたらいいなと思います!
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