私が訪問看護師になった理由と、なった後の感想などをまとめてみました。訪問看護を目指す方や、看護師さんに参考になれば嬉しいです。
看護師としての経歴は循環器専門病院からスタート
まずは私の経歴からご紹介します。以下のような経歴で訪問看護業界へ行くことになりました。
②一般病棟で3年勤務
③施設内訪問看護で2年半勤務
④在宅の訪問看護ステーションで勤務
⑤紹介予定派遣で、様々な訪問看護の施設を経験
⑥独立して訪問看護事業を始める
専門学校を3年で卒業後、循環器専門病院の病棟で3年間勤務しました。その後、循環器以外の疾患についても勉強したいと考え一般病棟へ転職し3年勤めました。その後、訪問看護に転職することになります。
訪問看護師に転職した理由と経緯
病棟勤務では、夜勤が体に合わず体調を崩しがちになったことをきっかけに転職を考えはじめ、人材派遣会社へ登録しました。
エージェントさんに勧められたのが、訪問診療帯同看護師のお仕事でした。そこで勤務すること2年半、もっと在宅を究めたいと思いそこから訪問看護の道へ入りました。
訪問看護師には絶対にならないと思っていた
訪問診療の帯同看護師のお仕事を始めたばかりの頃は、訪問看護なんて無理!一人で行って何か合ったとき対応できるのか。ひとりですべて対応できる気がしない。
トラブルになったら責任とれない。絶対に訪問看護だけはやらない。ほんとに今思うとまさか自分が、ましてペーパードライバーで訪問看護の道に進むなんて到底想像もつかなかったです。
美容看護師を希望していたが、エージェントに訪問看護師を勧められる
転職サイトのエージェントと話し始める際は美容看護師を希望していました。
理由は単純に興味があったのに加えて
- 日勤のみが良い
- 給与も良い
ということも大きかったです。
しかしエージェントと相談するうちに、
- 美容看護師は狭き門で、採用のハードルが高い
ということで現実的ではないことを知りました。
そしてエージェントさんが勧めてくれたのが、日勤のみでクリニックよりは給与の高い訪問看護師でした。
訪問看護業界へ転職してみた率直な感想と生活の変化
もともと6年ほど夜勤のある病棟勤務でしたが、やはり夜勤の前の日はわざと夜更かしをして、翌日昼近くに起きて、夜勤へ行く準備をし15時には家をでていました。
翌日10時過ぎに帰宅しシャワーを浴びてもアドレナリンがでていてすぐには眠れず。結局昼すぎにやっと眠りにつき気が付けば19時。
そこから家事をこなしたり夕食の準備をして(夜勤のときは食欲が無限大)0時近くに眠る。こんな不健康な生活でした。(もちろん夜勤が得意な看護師さんもたくさんいます)
訪問看護に転職し、まず平日働いて土日休みとリズムが整いました(最初は5日勤が辛い)夜勤はないので決まった生活リズムになりました。
オンコールの日はお酒は飲めませんしどこにいくにも携帯は話せませんが基本家で待機なので、夜も枕元に電話をおいて眠ることができます。
深夜帯にまれに出動となることもありますが、翌日の勤務を調整してくれる事業所も多く、私のところでは午前内勤で午後休だったのでさほど苦痛にも感じませんでした!
施設内訪問看護で3年働いた印象
私の場合は、入口が施設内訪問看護でした。そうなると、自宅だけど自宅じゃない。提供するサービスも病院ほどではないにしても、施設の規則にしばられた中での訪問看護の提供となってしまいもどかしさを感じるようになったんです。
その後も転職をしたりしましたが、その頃車の運転に不安があったので施設内訪看メインで勤務しましたがもやもやがなくならず。車の運転の練習をしながら、ペーパードライバーでもいいよと言ってくれる在宅メインの訪問看護で、いずれは管理者や独立を考えてレセプト請求を勉強できる、給与も希望額に叶ったところで探すことになりました。
在宅の訪問看護へ転職した理由
施設内訪看だと、以外とあるあるなのが介護職との意見の食い違いだったり、訪看の間の施設看護としての業務があったり、訪問診療の先生の対応など訪問看護以外の業務もあり完全に1対1で時間をとって向き合うといったことも難しい状態でした。
在宅向け訪問看護は1件1件ご自宅を訪問してその時間はその方だけ向き合う時間ですし、利用者様の自由がほぼ叶えられる状態のため私の中ではこちらの方がやりたかった訪問看護だったんだなぁと思います。
紹介予定派遣を使って様々な訪問看護ステーションに勤めてみた
訪問診療帯同看護師を辞めたのちしばらくは、紹介予定派遣として紹介会社を通して転職活動をし、いろいろな訪問看護ステーションを転々としました。
基本的に訪問看護ステーションは派遣は禁止なのでこのような形で勤務しながら気に入った職場があれば正社員として入職するといった流れです。勤務しながら、訪問看護の勉強をして営業の方法などもしっかり学んである程度の人脈を作ったりしていいました。これが後の独立に役立ちました。
訪問看護への就職活動はエージェントを利用
訪問看護は前述したとおり派遣では勤められません。その為、紹介予定派遣という形で働いてみてそこそこのステーションの雰囲気やシステムが自分にあったものかどうか実際に働いてみて良かったらそのまま正社員になるということになります。(私は医療ワーカーやナースパワーをつかっていました)
施設内訪看を探す場合は施設内訪看での派遣はできませんが、施設内看護として単発での勤務や3か月の派遣の募集がかかることもあるので、そこで施設の雰囲気などをみてみることはできると思います!
様々な訪問看護を経験して得られたこと
近年新規の訪問看護の事業所も増えています。
私はオープニングで管理職として転職したのが直近ですが、1からみんなと積み上げていくことがとても楽しかったです。
また、みんなオープニングだと上下関係なく新人として入るのでわきあいあいとした雰囲気でした。
営業からみんなで行い、やっと利用者さんのご依頼をいただけた時はみんなでお祝いしたり、ケアについても話し合いができとても楽しく、やりがいを感じながら働くことができました。
訪問看護への転職を考えている人へのメッセージ
私は、ペーパードライバーだったし、始めはもう訪問看護なんて怖いとしか思わなかった人間です。
ですが、やってみたいのであれば、ぜひやってみた方がよいと思います。できないことを面接ではっきりと伝えることが大切でその折り合いがつく事業所を探してみてください。
なによりも、自分の生活リズムにあった働き方が重要視される世の中です。昨今では新規参入の事業所も多いので、自分に合った事業所も必ずあります。
訪問看護師さんがどんどん増えて、よりたくさんの利用者さんが自分の住み慣れた自宅で過ごせるお手伝いができるようになればいいなと思います。