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訪問看護のきついブラックな職場の実例と避ける方法を現役訪問看護師が語ります

仕事内容

訪問看護師として働いて7年の私が、訪問看護できつい仕事の経験や、訪問看護ステーションや訪問看護業界のブラック労働の実態についてご紹介します。きつい職場を避けるために面接で確認しておきたいポイントもお伝えします。

訪問看護師として働いて7年の私が辛い経験や業界のブラックな部分を語っていきます!ブラックな職場を避けるための方法もご紹介します。

訪問看護できつかった、辛かった仕事

これまでの訪問看護ステーション勤務の経験で、きつい仕事の具体例は以下のようなものがあります。

  • 入浴介助の現実
  • 移動が必須で天候に左右される
  • 介護的なケアも必要
  • 汚部屋問題もある
  • 夜勤はないがオンコールがある
  • 担当の変更を依頼されることも
  • 他の職種とのコミュニケーションが必要

それぞれの原因も併せてご紹介していきます。

入浴介助の厳しい現実

訪問中で「きついなー」と言われるトップスリーに入るであろう入浴。                  入浴は利用者(患者)さんがどのくらい動けるかによって変わってくるのですが、自宅の手すりなどがない一般の浴室は利用者さんが転ばないように注意しつつ、浴槽への移動は介助者の力も必要となってきます。
更に夏の入浴介助はサウナ状態で体力を奪われますので、水分補給をしながら自分の体調管理もばっちりで臨むことをおすすめします。大変ではありますが、久しぶりに入浴された後の利用者さんの笑顔をみて疲れも吹っ飛びます!

移動が必須なので天候に左右されることが多い

大雨やとても暑い夏、雪の日も利用者さん達は待ってくれています。よっぽどのことがない限り中止にはならないです。
私の住んでいる北海道は路面が凍っていて訪問先から次の訪問先まで安全運転でとても気をはったり、訪問を終えて車に戻ろうとしたら雪に埋まっているということもしばしばあります!ですが、遅れそうな時は必ず利用者さんに一方を入れることが誠実かつ心配させない気遣いだと思います。

介護的なケアも行う

訪問看護では、食事介助や口腔ケア、体位変換など介護的なケアも含まれることがあります。介護に慣れていない看護師さんは苦労するかもしれません。
そんな時は事業所に戻った時に他の看護師さんにコツを教わったり、実際に練習させてもらってから訪問に出向くなどすると毎回訪問するうちにみるみる上達できるかと思います。

お家への訪問なので、ペットや汚部屋問題もある

訪問看護では、訪問先の環境の影響を受けやすいです。例えば、猫を10匹以上買っているけれどお世話が行き届いていなかったり、認知症で独居の生活で掃除が難しい環境など様々。
ですが、それも丸ごと利用者様です。訪看が入る前にケアマネさんの方であらかじめ介護を先行して入ってもらい環境整備をしてくれているパターンが多いですが、実際に靴下カバーを履いて訪問したりすることもまれにあるのです。

夜勤はないがオンコールでは携帯は手放せない

訪問看護では、夜勤ではなくオンコールがあります。スタッフは待機電話というものを夜間や休日に交代で持ち、夜間や休日も体調不良や緊急時対応します。実際出動することもありますし、電話で対応完了の場合もあります。
待機は事務所ではなく、自宅で待機のためある程度は自由がききますが電話は手放せません。私は待機のときはすぐに出動できるようにお風呂もシャワーで済ませたり、お酒を控えたり、枕元にはすぐに起きられるように大音量に設定して電話を置いてすごしていました。

利用者さんに担当の変更を希望されることも

利用者さんとの信頼関係を築くことも人によっては大変な部分です。年代や育った時代、環境の違い、性格などで信頼関係を構築することが難しい利用者さんが中にはいます。
訪問を拒否されたり、担当の変更を希望される場面もあり精神的にきついと感じることもあるでしょう。誠実に向き合っていてもやはり人対人であり、利用者さんの自宅に伺うサービス業なのでお互い気持ちよく提供する側と受ける側が過ごせなければいけないので、割り切るしかないのです。
(病棟やクリニックの勤務でも患者さんの態度や暴言などに遭遇してしまうことはありますよね。)

しかし、中には何度も何度も関わるうちに何でも言い合える関係が出来たときはとてつもないやりがいがうまれます!!これは訪問を長く続けると誰もがぶつかるものだと思うので強い気持ちでチャレンジするのもありだと個人の意見です。

他の職種との関わり

一般の看護師は看護師同士や医者とのコミュニケーションがほとんどですが、訪問看護では多職種との連携が必要です。
その中でも看護の視点で良かれと思ってしたことが、実は多職種からすると相手先の負担になったりすることもあることがあります。そうならないために密に連絡を取り合ったり相談したりすることも大切なのですが、それがストレスに感じる看護師さんもいるようです。

私の経験からきついなと思ったことや仲間の訪問看護師さんとの話題で上がったものを羅列しましたが、訪問看護は少人数でチームなのできついと思った時は仲間に相談したり、またランチを外で食べて気分転換したり、上手に乗り越えて訪看のプロにとして活躍する看護師さんが増えると嬉しいなと思います。

訪問看護がきつい理由

上記の辛かった仕事をまとめると、訪問看護がきつい理由は

  • 利用者(患者)さんとの距離感が病棟やクリニックと違うことによる人間関係のストレス
  • 利用者さんのお宅へ伺うためにお家の掃除や衛生問題に遭遇することがある
  • 医者、看護師以外の職種の方とも連絡を取り合う必要があること

という点です。

訪問看護で起こるブラック労働

きつさ以外にも、訪問看護の職場で実際にあったブラックな環境の例をお伝えします。

  • オンコールが多くて休みがとれない
    オンコールをもつ回数が多すぎる。オンコールで朝方出動した翌日の気遣いがない(半日休みや内勤など)
  • 訪問件数や訪問時間が多くて過労になる
    訪問件数が多すぎて職員の負担が大きい
  • 人間関係が悪くてストレスが溜まる
    コミュニケーションがづらい職場環境
  • 教育体制や研修制度が整っていない
  • 報酬や福利厚生が低い
    仕事量に見合った給料より低い、福利厚生が手厚くない
  • 方針や理念が不明確で信頼できない
    方針が不明確
  • 退職金や再雇用制度がない
    退職金がない。

訪問看護でブラックな職場にハマらないために確認すべき事項

きついブラックな職場を避けるには面接時に以下のことを質問して確認しておくことが大事です。

  • オンコールは月に何回くらいありますか。また実際の出動頻度はどのくらいですか。
    オンコールは1人が続けて数日もつか、毎日変わるか。また、その日持てない時の対応はどうすか。
  • 朝がたオンコールで出動した場合、その日の勤務はどうなりますか。
  • 1日の訪問件数を教えて下さい。また、どんな疾患の利用者様が多いですか。
  • 多いケアはなんですか。
  • 職場の雰囲気を教えて下さい。
  • 訪問中に困ったこと(例えば対応に困ったり、訪問時間が押してしまいそうなときなど)があったときはどうされてますか。
  • 記録はどういったものを活用していますか。

などなど、ブラックというよりも自分が実際働くにあたってイメージできやすくするための質問にもなるかと思いますのでどんどん質問して安心して働ける事業所を見つけましょう。

訪問看護のブラック職場を避ける方法

訪問看護のブラックな職場から避けるためにはまずは職場の管理者との相談が大事です。
管理者との相談には、ただ自分の意見を言うのではなく、内容を整理してから臨みましょう。頭を整理するために紙書き出したらりメモをしておくのも手です。

  • 困っていること
    どんなことでストレスや負担がかかって困っているのかを端的
  • 困っている原因
    オンコールの回数、出勤頻度が多い、など
  • 職場にどうして欲しいのか
    具体的などのような勤務環境を求めるのかをまとめておく

正社員だと、相談しても自分だけ他の方と違う働き方をするのがしてもらうのが難しい可能性もあります。そんな時は、職場の仲間とも連携して相談して見るのがいいでしょう。

ブラックを回避するには転職も必要

相談しても改善の見込みがない場合や、相談する気になれない場合は転職も一つの手段になります。

高齢者の増加によって、訪問看護ステーションは年々増えていて求人も増加傾向にあります。
看護師さんにとって転職は有利な環境ですので、転職を検討してみてもいいでしょう。

転職の際は看護師さんの転職サイトを使うのがおすすめです。

転職サイトを使うメリット

転職サイトでは専属のエージェントさんが相談に乗ってくれたり
検討している施設への質問にも自分に代わって聞いてくれます。

上記の「訪問看護でブラックな職場にハマらないために確認すべき事項」の質問もエージェントさんに頼んで情報をまとめてもらうことも可能です。

他にも、離職率やスタッフの人数・年代、育児休暇の状況など細かい質問にも事前に答えてもらうことができます。

また、転職サイト経由でしか応募できない非公開求人もあります。

おすすめの転職サイト

訪問看護師として就職・転職する際のおすすめサイトを4つご紹介します。

ナース人材バンク

ナース人材バンクは、東証上場企業の株式会社エス・エム・エスが運営する求人サイトです。
新卒向けの就職サイト「ナース専科」や、看護師さんのコミュニティサイト「ナース専科コミュニティ」も運営しています。

ナース人材バンクの特徴は以下です。

  • 業界トップクラスの求人数の多さ
  • 「オリコン顧客満足度調査 看護師転職」で総合第1位を獲得している
  • 幅広い地域に対応したサポート体制

ナース人材バンクはこちらから

ナースではたらこ

ナースではたらこは看護師転職サイトの中でも老舗のサイトです

  • アルバイト求人サイト大手の「バイトル」を運営しているディップが運営
  • キャリアアドバイザーによる手厚いサポート

ナースではたらこはこちらから

マイナビ看護師

マイナビ看護師は、人材業界大手のマイナビによる看護師版の転職サイトです。
マイナビは人材業界歴が長いため、看護師の職場探しでも以下のようなメリットがあります。

  • 求人の掲載数が業界内でも多い
  • 専任のエージェントがついてくれるので履歴書などの添削もしてくれる
  • 面接のスケジュール調整もしてくれる
  • 相談サイトの拠点数が全国21箇所と広いネットワークがある

マイナビ看護師はこちらから

ジョブメドレー

ジョブメドレーは医療系ITサービスも行っているメドレー社による看護師の求人サイトです。
新興企業ですが、オンラインカルテ事業や薬局支援システムなども行っているため医療業界との繋がりに強みを持つサイトです。また、多くの転職サイトは求人掲載をする際に月額固定費を事業所がサイト側に支払うのことが多いのですが、メドレーは月額掲載費用がかからないので求人掲載数が多いメリットがあります。また、求人施設に直接電話をする機能もあります。

ジョブメドレーはこちらから

 

訪問看護師転職サイトを徹底比較した記事は以下から。

プロフィール
この記事を書いた人
訪問看護師K

看護師歴16年、訪問看護ステーションに7年勤務して訪問看護師として独立しました。わかりやすく訪問看護に関する情報を記載することを心がけています。

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