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【統計調査】新卒看護師の離職率が高止まり、働きやすい職場とは

仕事内容

公益財団法人、日本看護協会が2024年3月に発表した調査データによると、看護師の離職率(2022 年度)は正規雇用看護職員 11.8%、新卒採用者 10.2%と昨年調査とほぼ同じになったりことがわかりました。看護師の離職と働きやすい職場についてまとめてみました。

新卒看護師の離職率

年度 新卒看護師の離職率
2019年度 8.6%
2020年度 8.2%
2021年度 10.3%
2022年度 10.2%

引用元 日本看護協会

※離職率は、新卒採用でその年度内に離職した割合です。

新卒看護師の離職率は、統計を取り始めた2005年から初めて2021年度で10%を越え、2022年度もほぼ横ばいで高止まりとなっていました。

既卒の離職率はほぼ変化していません。

離職理由

看護師の主な離職理由は以下のようになっています。

  • 勤務環境への不満が大きな要因
  • 看護師に向いていないと感じる
  • 人間関係の問題が離職に影響
  • 結婚や出産による離職も多い
  • スキルアップやキャリアアップを求める離職

特に新卒職員は、新しい環境に慣れる難しさと環境のハードさによって初年度に離職するケースも少なくありません。また、傾向として小規模病院の離職率が高く、民間よりも公共病院の方が離職率は低くなります。

近年では、メンター制度や教育体制の改善を行う病院が多く、カウンセリングがストレス管理の研修を行うこともあります。小さい病院では新卒職員へのサポート体制を作ることが難しい状況にあります。

キャリアアップを求める離職については、より専門性の高い知識と経験を得るための転職や、給与水準の高い病院に転職をするケースが多いです。

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看護師にとって働きやすい職場選び

看護師歴が16年目、4つの施設で働いた私が考える、看護師の働きやすい職場選びの基準としては以下のようになります。

  • 勤務時間と休日
    看護師の職場は、勤務時間や休日の取り方が大きく異なります。病院勤務では夜勤があることが一般的ですが、クリニックや訪問看護では日勤のみの職場も多く、休日も規則的です。おすすめとしては、年間休日数が120日以上が目安になってくると思います。
  • 残業時間
    残業が少ない職場は、働きやすさに直結します。日本看護協会の調査によると、常勤看護師の平均残業時間は5.2時間であり、これを下回る職場は比較的働きやすい職場になります。残業が多い職場は、体力的にも精神的にも負担が大きくなり、自分が学びたいスキルを磨けるのはその職場しかない、などよほどの理由がない限り残業時間の少ない職場をお勧めします。
  • 人間関係
    職場の人間関係は、看護師の離職理由として非常に重要です。良好な人間関係が築ける職場では、ストレスが少なく、チームワークも向上します。逆に、人間関係が悪化すると早期離職につながることがあります。職場の雰囲気も確認しておきたいです。
  • 教育体制
    新人研修やスキルアップのための教育体制が整っているかどうかも重要。充実した教育制度がある職場では、安心して業務を学びながら成長できる環境が整っています。
  • 福利厚生
    福利厚生に関しては、特に育児休暇や託児所の有無など、ライフスタイルやご自身の人生設計に合う支援があるかどうかを確認することが大切です。
  • 業務内容
    業務内容によっても働きやすさは変わります。急性期病院では忙しさが増す一方で、クリニックや訪問看護などは比較的落ち着いて働ける場合があります。具体的にどんなケア、業務なのかを確認しておきましょう。

訪問看護師の私が経験したブラックな職場環境は以下の記事より

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この記事を書いた人
訪問看護師K

看護師歴16年、訪問看護ステーションに7年勤務して訪問看護師として独立しました。わかりやすく訪問看護に関する情報を記載することを心がけています。

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