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訪問看護師の給与事情 年収アップの方法を現役が語ります。

給与・年収

訪問看護師歴8年の私が、訪問看護師の給与・年収事情やお手当、年収アップの方法から訪問看護で働くことの具体的なメリットも含めてお伝えします。

訪問看護師の年収 給与の平均は?

訪問看護師の平均的な年収は、400万円から500万円になります。

フルタイムで働く訪問看護師の月額の平均給与は33万7000円 です。
※諸手当て込みの税込支給額
(厚生労働省の訪問看護2014年のデータより)

【2024年最新】診療報酬改定によるベースアップ

最新の2024年度の訪問看護の介護報酬・診療報酬改定により、基本給や手当のベースアップを目的としており、2024年度には2.5%、2025年度には2.0%の賃金上昇が見込まれています。

看護師全体と比較

看護師全体の正規職員の平均月額給与は38万1700円です。(出典 日本看護協会 2021年のデータ)
看護師全体では夜勤がある形態が多いため、夜勤の少ない訪問看護師よりやや多くなります。

休日や有休の取得数

給与だけではなく休日も気になる部分ですが、

2014年のデータでは、訪問看護師の1ヶ月の休日数の平均は
一般職員は9.6日
管理職では7.9日
でした。

有給休暇の年間取得日数と利用日数は以下となっています。(2014年のデータ)

取得数 利用数
16.7日 8.4日

訪問看護師の給料が上がる、下がる要素とは

オンコール手当

オンコール手当の目安は 1,000円〜3000円 です。オンコール手当は実際に稼働を行った際に支払われます。
訪問看護師の多くは夜勤がなく、自宅で待機するオンコール形式です。
訪問看護でのオンコールでは突然の健康問題や緊急状況(転倒、呼吸困難など)に対応することが多いです。

訪問看護師の認定看護師の給与

訪問看護の認定看護師を取得している方の給与の平均月額は 44万4993円 (出典 : 2022年 日本看護協会のデータ)
となり、やや給与が高くなります。

給与が高い訪問看護の職場の特徴

転職サイトで調べた、訪問看護の給与が高い求人の特徴は以下です。

  • 精神科の訪問看護師
  • 管理職

精神科の訪問看護の給与

精神科の訪問看護師は、精神科疾患を抱える利用者さんに対し、在宅生活を継続できるよう主治医と連携を図り訪問看護師が居宅に伺って支援を行います。
理学療法士と連携をとり日常生活動作の訓練などのリハビリテーションを行うこともあります。
ただ、一般的な訪問看護に比べて内容がハードになってしまうためその分給与が高い傾向にあります。精神科の訪問看護の実際の求人件数は少ないですが、年収給与の目安は以下となります。

東京都だと管理職ではない場合でも450万円程度と夜勤のない訪問看護師の中では高い水準になります。

管理職の給与

訪問看護の管理職になると給与は上がります。
各地域の管理職訪問看護師の実際の求人に載っている給与の目安は以下のようになっています。

東京 550万円
大阪 500万円
愛知 500万円
北海道 450万円
福岡 500万円

年齢による上昇


参照:厚生労働省 看護師の年齢別月収

上記のグラフは厚生労働省による令和2年の看護師全体のデータですが、訪問看護師も経験年数によって給与は変わってきます。

訪問看護師も地域による給与への影響があります。
他の業種と同じように東京の方が地方より高くなる傾向があります。

事業の形態からの影響も大きい

訪問看護事業の収入は、主に3つあります。

  • 国の医療保険からの収入(一般的なクリニックと同じ)
  • 国の介護保険からの収入
  • 保険外の訪問看護での収入

ここからスタッフの給与が支払われるため、事業所がどの収入が多いのかによっても看護師スタッフへの支払う給与に影響が出てきます。

令和4年に診療報酬はアップしているが訪問看護は適用外

一部の看護職員の給与については厚生労働省によって令和4年度から補正予算案によって1%ほど報酬が上がっています。報酬を上昇させる条件は救急搬送件数が年間200台以上の医療機関、および3次救急を担う医療機関で働く方で、訪問看護に関しては適用外です。

訪問看護師のメリット

訪問看護師の労働条件としてのメリットをご紹介します。

夜勤なしは魅力

自宅待機のオンコールは存在するものの、ほとんどの訪問看護ステーションは夜勤がない(一部の施設内看護では夜勤もあり)のは訪問看護師の労働条件の特徴です。
長く働く上では生活リズムが崩れにくいのは魅力の一つです。

未経験の採用募集も多い

訪問看護を行なっている施設で未経験の新規採用があるのは50%と約半数を占めています。
反対に、未経験者を受け付けないのは39.9%でした。
未経験者を受け付けない施設はほとんどが「医師会」や「社団・財団法人」でした。

一般的な訪問看護ステーションなどでは未経験の新規採用を行なっていることが多いので未経験でもキャリアを変更して訪問看護に行くことは選択肢の一つになります。

高齢化により訪問看護師の年収・給与はこれから上がる可能性

訪問看護ステーションの数や訪問看護に使われた保険料は年々増加しています。

日本全体の人口はこれから減っていきますが、後期高齢者(75歳以上)の人口は2065年まで増え続けるという内閣府による推定データもあります。

そのため訪問看護へのニーズがさらに増えていくのは確実で、基本的に需要が高い業界は給与は上がる傾向になるのでこれから訪問看護師としてのキャリアを積むことは給与や待遇面で見ても有利になる可能性があります。

給与が上がる転職方法

訪問看護師の求人を探す方法は、求人サイトを使う方法と事業者(訪問看護ステーションなど)のホームページから直接応募する方法の2種類があります。事業者のホームページでは採用応募をしていても掲載していない場合や詳細情報が少ないことも多いため、求人サイトで求人を探す方法が多くの求人から比較して自分に合った環境や希望の年収に近い求人が見つけられます。
また、転職サイトはどのサイトも無料で利用できるので気軽に登録をして相談することも可能です。

おすすめの求人サイト

訪問看護師として就職・転職する際のおすすめサイトを2つご紹介します。

マイナビ看護師

マイナビ看護師は、人材業界大手のマイナビによる看護師版の転職サイトです。
マイナビは人材業界歴が長いため、看護師の職場探しでも以下のようなメリットがあります。

  • 求人の掲載数が業界内でも多い
  • 専任のエージェントがついてくれるので履歴書などの添削もしてくれる
  • 面接のスケジュール調整もしてくれる

ジョブメドレー

ジョブメドレーは医療系ITサービスも行っているメドレー社による看護師の求人サイトです。
新興企業ですが、オンラインカルテ事業や薬局支援システムなども行っているため医療業界との繋がりに強みを持つサイトです。また、多くの転職サイトは求人掲載をする際に月額固定費を事業所がサイト側に支払うのことが多いのですが、メドレーは月額掲載費用がかからないので求人掲載数が多いメリットがあります。また、求人施設に直接電話をする機能もあります。

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プロフィール
この記事を書いた人
訪問看護師K

看護師歴16年、訪問看護ステーションに7年勤務して訪問看護師として独立しました。わかりやすく訪問看護に関する情報を記載することを心がけています。

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