【東京】現役の訪問看護師がオンコールなし求人の探し方や年収を解説

訪問看護ステーションでは、夜勤がほぼない代わりに自宅でオンコールで待機が必要になることが多いですが、今回はオンコールがない求人に絞って年収や条件について解説していきます。東京都では夜勤なしで年収500万円も可能です。

今回は東京都エリアの訪問看護の求人で夜勤やオンコールがなしの求人とその傾向を紹介します。

東京都の訪問看護ステーションのオンコールなし求人

求人転職サイトに実際に掲載されている、東京都の訪問看護でオンコールなしの実際に掲載されている求人は具体例は以下のようになっています。

オンコールなしで年収500万円超の求人

オンコールなしで月収35万円をこえ、年収500万円を超える求人です。
オンコールなしで月収が高い施設は年間休日が120日よりも下回る傾向にあります。

施設	訪問看護ステーション
勤務地	東京都江戸川区
給与	【月収】35.0万円～45.0万円 【年収】500万円～700万円
職種	正看護師 (正社員/ 日勤常勤)
配属先	利用者の住宅への訪問が主な業務
年間休日	週休2日制 年間休日 110日
福利厚生	社会保険完備
勤務時間	08時30分～17時30分 オンコールなし

以下はオンコールなしで月収35万円をこえるサ高住(サービス付き高齢者専用住宅)での求人です。

施設	訪問看護ステーション
勤務地	東京都東久留米市
給与	【月収】35万円〜 【月収】440万円〜
職種	正看護師 (正社員/ 日勤常勤)
配属先	サービス付き高齢者専用住宅への訪問
年間休日	週休2日制 年間休日 110日
福利厚生	社会保険完備
勤務時間	09時00分～18時00分 オンコールなし

年間休日の120日以上の求人でかつ年収500万円付近の求人

精神科訪問看護師の給与は高い傾向にあり、東京都では年間休日120日以上で年収500万円を超えるものもあります。

施設	訪問看護ステーション 新規立ち上げ
勤務地	東京都葛飾区
給与	【月収】28.1万円～33.1万円 【年収】460万円～510万円
職種	正看護師 (正社員/ 日勤常勤)
配属先	精神科の住宅訪問 1日5件
年間休日	完全週休2日制 年間休日 124日
福利厚生	社会保険完備
勤務時間	09時00分～18時00分 オンコールなし

週4日勤務も可能な求人

週4日正社員勤務も可能なNPO法人が運営する障害児専門の訪問看護ステーションです。

施設	訪問看護ステーション
勤務地	東京都千代田区
給与	【月収】30.6万円～ 【年収】415万円～ 週4日勤務正社員は4/5の給与
職種	正看護師 (正社員/ 日勤常勤)
配属先	障害児を対象とした利用者宅への訪問看護・支援業務
年間休日	完全週休2日制（土・日） 年間休日：125日
福利厚生	社会保険完備
勤務時間	8時間／日:07時30分～19時00分の間（休憩60分） 週4日、5日を選択可能 オンコールなし

上場企業運営の訪問看護ステーション

東証プライム上場企業が運営する訪問看護ステーションの管理職候補の募集です。
年間休日120日でワークライフバランスを重視しながら年収500万円を目指したい方に向いています。

施設	東証プライム上場企業 訪問看護ステーション
勤務地	東京都墨田区
給与	【年収】500万円～550万円 程度（諸手当込）
職種	正看護師 (正社員/ 日勤常勤)
配属先	利用者宅への訪問 管理職
年間休日	年間休日：120日
福利厚生	社会保険完備
勤務時間	08時45分～17時45分（休憩60分） オンコールなし

パート・アルバイト求人

オンコールなしのパート従業員の求人では、時給2000円ほどで掲載されていました。

施設	訪問看護ステーション
勤務地	東京都江戸川区
給与	時給：1,957円～
職種	パート・アルバイト
配属先	利用者のご自宅へ訪問
年間休日	シフト制
福利厚生	–
勤務時間	08時30分～17時30分（休憩0分） オンコールなし

オンコールなしの求人数は少ない？調査結果

看護師さん向けの大手転職求人サイトにて、オンコールありとなしの東京都での求人数を比較してみました。
調査対象サイトはマイナビ看護師、ナース専科転職(旧ナース人材バンク)、看護師ワーカー、ジョブメドレーです。

調査結果は以下です(調査日：2024年12月2日)

転職サイト	【東京】 オンコールなし 求人数	【東京】 訪問看護全体 求人数
マイナビ看護師	298件	1536件
ナース専科転職	73件	1030件
看護師ワーカー	95件	820件
ジョブメドレー	398件	1750件

結果から、訪問看護師、訪問看護ステーション求人件数の中でおおよそ10%から20%がオンコールなしであることがわかりました。

東京都はオンコールなし求人が多い

オンコールなしの求人は訪問看護全体の求人と比較すると少なめですが、東京都は他の都道府県よりもオンコールなし求人の割合は多いです。理由としては、訪問看護ステーションの数が多いことにより多様な事業所があること、看護師さんの人材獲得競争も激しいためオンコールなしという待遇の事業所が多いことが挙げられます。

オンコールがある施設が76.1%

厚生労働省のサイトで公開された2023年のデータによると、オンコールがある訪問看護ステーションの割合は76.1%でした。待機場所が自宅ではなく「事業所・当直室待機」の事業所は0.5％（13 か所）、「オンコールと当直の併用」は 0.7％（18 か所）でした。

参考：厚生労働省　令和5年 一般社団法人全国訪問看護事業協会の資料

訪問看護のオンコール手当はいくらもらえる？

オンコールの手当はどのくらいもらえるのでしょうか？
全国訪問看護事業協会の調査によると、1回あたりの手当は1000円〜3000円が多数でした。

割合は以下の表です。1000円から2000円未満が最も多くなっています。

オンコール手当	事業所の割合
1,000～2,000 円未満	34.2％
2,000～3,000 円未満	31.0％
3,000～4,000 円未満	10.1％

オンコールの手当は、平日と休日で異なることが多く、
・平日：1000円
・土日祝日：2000円
など休日の方が多くなる施設が多いです。

オンコール時に電話がかかってきて実際に訪問をした際の手当の相場は

1回あたり 5,000円〜10,000円

となります。

参考：全国訪問看護事業協会研究事業 訪問看護ステーションにおける調査研究事業

オンコールなしで年収500万円を超える求人もある

東京では夜勤なし、オンコールなしで年収500万円を超える求人はいくつもあります。
年収500万円を超えるの職場の特徴としては以下のようなものが挙げられます。

上記全てが条件を飲むのは難しいと思った方もいると思いますが、全てが条件になっている職場はほとんどありませんのでご安心ください。大抵は上記のうち1つもしくは2つのみ該当するものが年収が多い傾向になります。年収を高くしたい方はどの条件なら自分が納得できそうか考えながら探してみることをお勧めします。

訪問看護のオンコールなしとありでどのくらい給料に差が出るのか

オンコールなし求人とありの求人で、月給ではおおよそ1万円から2万円の差がありました。ただし、実際にオンコールで訪問する場合はその分オンコールありの方が給与は高くなります。

しかし、訪問看護師求人の給与額は「精神科訪問看護か」「年間休日の数」にも影響を受けるので、一概にオンコールなしの方が安いとは言えません。

【東京】訪問看護師求人でオンコールなし求人を効率よく探す方法

東京の訪問看護師の求人でオンコールなしの求人を効率的に探す方法は、看護師専門の転職サイトがおすすめです。

検索画面でオンコールなしを選択できる転職サイト

オンコールなし求人を求人検索画面から探すことができるサイトは以下です。

マイナビ看護師

総合おすすめ度

マイナビ看護師は、就職や転職支援でおなじみの大手求人サイト「マイナビ」が運営する、看護師・医療従事者向けの専門サイトです。マイナビはテレビCMや街頭広告でも広く知られ、多岐にわたる業種で求人サービスを提供している歴史ある企業です。

• 充実した検索機能
  求人情報を年収順や休日数で並べ替えが可能です。具体的な希望条件で求人を比較しやすいのが魅力です。
  「オンコールなし」などの条件での検索も簡単に行えます。これにより、働き方にこだわりたい方にもおすすめです。
• 手厚いサポート体制
  東京に本社を構える大手企業が運営しているため、サポート体制が充実しています。担当者が希望条件に合った求人を提案してくれるなど、安心して相談できる環境が整っています。
• 退会も簡単
  利用をやめたい場合も、退会専用フォームが用意されているので、手軽に手続きが可能です。これにより、試しに利用してみる際の不安も軽減されます。

 

ナース専科転職

 

看護師ワーカー

総合おすすめ度

登録は無料！1分で完了！

転職サイト以外でオンコールなし求人を探す方法

転職サイトを使わずに訪問看護でオンコールなしの求人をする方法は以下の4つあります。

施設の公式ホームページ・SNS

訪問看護ステーションの中には、公式ホームページやSNSで直接求人募集を行っている施設もあります。ただし、その割合はあまり多くなく、多くの求人情報は転職サイトやハローワークなどを通じて掲載されています。

もし「ここで働きたい」という具体的な施設が決まっている場合は、公式ホームページやSNSをチェックしてみるのも良い方法です。施設の理念や雰囲気を直接知ることができるほか、公式情報を通じて最新の募集状況を確認できる場合があります。

ただし、公式ページに求人情報が掲載されていない場合でも、転職サイトに同じ施設の求人が掲載されている可能性があります。そのため、公式サイトと転職サイトの両方をチェックすることが大切です。転職サイトにはエージェントからのサポートも付く場合があるため、効率的に転職活動を進められます。

公式ページから応募して転職に成功した事例
以下に、実際に公式ページを通じて転職を成功された方のXでの体験談をご紹介します。公式経由の応募でも、成功事例は多くありますので、希望施設がある場合は試してみる価値があります。

公式ホームページ・SNSから応募するデメリットとしては給与などの細かい情報が掲載されていないことが多いため、問い合わせる手間が増えてしまう点が挙げられます。

施設の求人広告

求人広告を出している施設も直接応募することができます。
どんな施設かはホームページなどで事前に確認することをお勧めします。
最近では施設のSNSやブログで情報が公開されているんで、職場の雰囲気をチェックするのがお勧めです。

ハローワーク

訪問看護ステーションなどの医療施設の中には、ハローワークに求人を出しているところもあります。

また、一部の転職サイトでは、ハローワークの求人広告も検索対象に含めている場合があり、こうしたサイトを利用することで、より幅広い求人情報を一度にチェックすることが可能です。

ハローワークでは、職員の方が医療施設や業界に詳しいわけではないため、看護師専門の転職サイトと比べると、具体的な相談やアドバイスを受けにくいと感じる場合があります。

一方、看護師専門の転職サイトでは、エージェントが医療分野に精通しており、条件や希望に合った求人を探すサポートをしてくれるため、転職活動をよりスムーズに進めることができます。

ナースセンター、eナースセンター

ナースセンター、eナースセンターは公益財団法人の日本看護協会が運営しているため安心感はあり求人件数自体は多いです。
東京都の求人を担当するナースセンターは以下サイトになります。ナースセンターは厚生労働大臣の許可を得て運営されています。

公益社団法人 日本看護協会 eナースセンター

eナースセンター全体での訪問看護の求人倍率は以下のようになっています。(2023年のデータ)

• 求人倍率：3.88倍
• 求人数：19,486 人
• 求職者数：5,017 人

訪問看護業界は病院やクリニックと比べて倍率が高く、多くの求人があり求職者にとって有利な売り手市場であることがわかります。

ナースセンターのデメリットとしては求人を出している施設の情報詳細がネットで見られることはなく、転職サイトと違い施設の雰囲気も知ることができないためあまりおすすめできません。

求人サイトとその他の探し方の比較

転職サイトを含めた求人の探し方の比較表をまとめました。

転職サイトには、ハローワークやナースセンターにはない、以下のような特徴やサポートがあり、求職者にとって大きなメリットとなります。

ハローワークの求人情報も閲覧可能

一部の転職サイト（例：ナース専科転職[旧ナース人材バンク]やレバウェル看護）では、ハローワークの求人情報も同時に検索できるため、ハローワーク単体よりも効率よく調べることができます。

職場の雰囲気を把握できる

転職サイトのエージェントは、求人先の職場の雰囲気や働きやすさなどの詳しい情報を持っている場合が多く、応募前に職場の様子を知ることができます。

履歴書作成や面接対策のサポート

履歴書の書き方や面接の練習を含む、転職活動全般のサポートが充実しています。これにより、準備不足で面接に臨む心配がなくなります。

内定率を高める情報提供

エージェントは、求人を出している施設がどのような看護師を求めているのか具体的な情報を把握しているため、求職者に合ったアドバイスを提供し、内定率を高めるお手伝いをしてくれます。